日記の活動をアピールする気持ち

日記の活動をアピールする気持ちの表れと、気持ちの変化

my '17(映画)

2017年は映画館で映画をたくさん観ました。東京滞在中に良い名画座へ通えて本当に良かった。

名画座で結構観ているので2017年公開ではないものも含んでいますがご容赦ください。劇場で観たのは以下の通り。

 

虐殺器官

ラ・ラ・ランド

● エヴォリューション

● シークレット・オブ・モンスター

美女と野獣

● ブルーに生まれついて

シーモアさんと、大人のための人生入門

● ナイスガイズ!

マグニフィセント・セブン

ザ・コンサルタント

ネオン・デーモン

● 雨の日は会えない、晴れた日は君を思う

● たかが世界の終わり

ドント・ブリーズ

パンズ・ラビリンス

● 哭声 / コクソン

● お嬢さん

トレインスポッティング

● T2 トレインスポッティング

● ザ・マミー

スパイダーマン ホームカミング

● パターソン

マイティ・ソー:バトルロイヤル

ダンケルク

婚約者の友人

彼女がその名を知らない鳥たち

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

オリエント急行殺人事件

 

劇場で観た中で「これはひどい駄作だ!」なんて思ったものはなかったなあ。基本的に感動屋で感情移入が得意なので、斜に構えずシーンを直球で受けて涙をこぼしてます。意外ですか?

 

印象深かった5作品の感想を書きます。ネタバレありです。

 

 

ラ・ラ・ランド

鑑賞直後に書いたメモに「グロ映画」って書いてる。グロかった。。。鑑賞し終わって「何が『みんなでララランド!』じゃ、頭おかしいんか…」とつぶやきました。「夢を持つこと、夢を追うことの残酷な面」を描写するのが巧みすぎる。若い二人にとって、夢の実現のために通ったいっときの蜜月だったと見ることはできるけれど、それは結果をみた場合であって…というようなことをずっとぐるぐる考えてました。ラスト7分間の、ハリボテで二人の思い出を都合よく改変して振り返るシーンが本当に辛かった(しかもOST見たら曲名がEpilogueですからね、最悪)。

音楽の巧みさもとても良かった。舞台やってくれないかな。

 

マグニフィセント・セブン

痛快。週刊少年ジャンプが好きならみんな好きでしょ。人種も出自も違う7人が一つの信念の元に集まる。キャラの立ってるヒーローもの。勧善懲悪。ちゃんと南北戦争やテキサス独立戦争、インディアン狩りなどの史実の上に乗っかっているのも楽しい。

"グッドナイト" ロビショーが好きですね。「あのロビショーか?『死の天使』の?」みたいなセリフにグッと来ないわけがないんですよ。二つ名!!しかしみんなが名前を聞いただけで恐れをなすロビショーがヘタレ!聖書を唱えながらパワーで押し切るじじい、ジャック・ホーンも好きでした。ていうかみんな好き。唯一の黒人サム・チザムが大塚明夫なんですか?吹き替えも観なきゃ…

 

ネオン・デーモン

主人公ジェシー役のエル・ファニング(撮影時17歳)が化け物でした。虚ろでどぎつい色彩・音楽も重要だけど、ジェシーの大人か子供かわからない表情が本当に胸を圧迫してくる。ジェシーは変質してしまったのか?はじめから野心と狂気を持っていたのか?とどきどきしながら観るのがとても心臓に悪くて良かった。映像がどこを切り取ってもキレキレなんですが、無機物がものすごく冷たく撮影されているのがとても好きでした。岡崎京子の漫画に通じるものを感じた。

あとろくな男が出てこない。

 

● T2 トレインスポッティング

高田馬場の名画座「早稲田松竹」で1作目とともに連続で観ました。1作目も初見だったので、2作とも劇場で観るという良い体験をした。

そもそも20年前の1作目を当時の若者はどう観たのか、そしてその「当時の若者だった人たち」は今作をどう観たのか、想像するだけでも胸が熱くなるわけです。1作目でとにかく破滅的にバカをやり通した若者が、なんだか20年生き続けてしまっているというだけで、胸が苦しくて僕は感涙ものなんですが…。2作目のストーリーで1作目を深いものにする手法にも感動したし、映像を1作目のように(2017年から見ると古臭く)するわけではなく、モダンなクールさがあるのも良かった。「もうおっさんなんだし、バカばっかできねえよな…」って思いながらやっぱりバカやるの最高。

音楽も、1作目で当時のイギリスのクールな音楽をガンガン鳴らしたのとおんなじように、今のイギリスを鳴らしていたのが最高でした。全部最高。もっかいみなきゃ。

 

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

ホラー版スタンドバイミーという評判は本物でしたね。思春期真っ盛りよりも手前、ティーンになるかどうかくらいの少年たちの絆の物語。

ピエロのお化けペニーワイズが本当に最高で、いくら謎解きをしようと、相手がピエロに扮した殺人鬼でもなんでもなく、ピエロ型の超常現象だから、合理性もへったくれもない。「合理性もへったくれもないですよ〜」ってことを序盤に示してくれたのも良かった。初登場時の、笑顔からの肝が冷えるような真顔は本当に最高でした。よだれが垂れるタイミングも抜群!メリーポピンズみたいなダンスも踊っちゃう!

なんか「少年たちの絆」とか言いつつピエロばっか褒めてるぞ。原作通り、彼らが大人になってからの物語を続編として作るらしいんだけど、少年たちの良さで映像が爽やかになっていた部分があるので、おっさんばっか映って面白いのかな…という気持ちがあります。

 

 

2016年まではそんなに頻繁に映画館へ通うタイプではなかったのだけれど、早稲田松竹の週替わり2本立て1300円が毎週最高すぎてすっかり劇場派になってしまいました。札幌に帰ってきてからも、どうしても早稲田松竹が心残り。

2018年も期待している映画がたくさんあるので、今年は映画エントリもたくさん書いてみたいです。あと「最高」以外の語彙を身につけます。