日記の活動をアピールする気持ち

日記の活動をアピールする気持ちの表れと、気持ちの変化

8月について その3

 祖母が亡くなった1週間後、友人からメールが来ていて、高校の友人Kが亡くなったことを知った。メールをもらった当日が葬式で、急いで先週も着た喪服を準備した。

 Kはハンドボールをしていて、大して活動もしていない軽音楽部でギターを弾いていた自分よりは、断然人気者だった。でも誰とでも、本当に誰とでも話せる人柄で、狭い範囲しか関わっていない自分の高校生活の中でも、かなり仲良くしてくれた友人の一人だと思う。音楽の趣味が一緒で、ELLEGARDENONE OK ROCKの話をした。カラオケでエルレの「PUNK」を歌っていた。ドラムに興味があると言っていて、今思い返すと、あの時もう少し強く誘っていれば一緒にバンドをしていたかもしれない。

 彼は四国にいて、よさこいの団体に参加していた。本番が終わったその夜、毎年のお決まりで、Kは仲間と一緒に川に飛び込んだ。前日の雨で増水していた川に飛び込んだKは、一度目は無事に橋の上に戻ってきたが、二度目は川から上がってこず、Kの身体は翌朝下流で発見された。その夜の葬式は、事故から5日も経ち、彼の身体はもう骨になった後に地元に戻ってきて行われたものだった。あまりに唐突で式の間は涙が出なかったが、焼香のために前に出てKの笑顔の写真を見たとたんに涙があふれた。彼の両親はもう気持ちの整理がついているのか、穏やかな顔で挨拶をしてくれた。結局久しぶりに会う高校の友人たちとあまり話すこともできず、家まで歩いて帰った。歩きながら、泣きながら、どう考えても奴自身が一番悪くて、ばかだと思った。

 当たり前に、何年か経って再会して、ゆっくり酒でも飲むのだと思っていた。なんとなく今でもそう思っているかもしれない。8月に死んだ3人について、会えないだけで、どこかの街で生きているのだと思っている気がする。

 

8月について おわり。